■多摩川53kmジョギング・ランニングコースガイド&ロードマップ ------------------------------------------------------------------------------------------- JR八高線鉄橋〜くじら運動公園 ●多摩川にクジラがいた! 多摩川ランニングコースは、JR八高線の鉄橋を越えると、風景が一変します。 広い河川敷、土手の両側に並ぶ高層マンション、河原の運動場で野球やサッカーをする子供たち、川を渡る鉄橋。 一変するというより、多くの人がイメージする典型的な多摩川の風景です。 多摩川の風景は大きく3つに分けられると思います。 ・山と丘陵と森に囲まれた上流の風景 ・運動場とマンションが続く中流の風景 ・河原がなく低い土手の隣はすぐ水面という漁師町のような河口付近の風景 そして多摩川の大部分を占める「河川敷の運動場とマンションの景色」がこのJR八高線から大師橋まで続くのです。 | ||||||||
JR八高線は東京都内で最後に電化された路線です。現在でも全線が単線で高麗川駅以北は非電化のままです。 八高線の「八」は八王子、「高」は高崎を表しています。しかし実際は八王子〜高崎の直通運転はおこなわれておらず、埼玉県日高市の高麗川駅を起点に八王子〜高麗川、高麗川〜高崎に分かれています。また八高線の本来の終点駅は高崎のひとつ隣の「倉賀野駅」です。 | ||||||||
このJR八高線鉄橋では、1945年(昭和20年)8月24日午前7時40分頃、列車の正面衝突事故が起きました。戦争の復員兵や疎開先から自宅に戻る人などで列車は満員だったため105名以上の犠牲者を出す日本鉄道事故史上ワースト10に入る大惨事となりました。折からの暴風雨によって多摩川は川幅いっぱいまで増水していたことが犠牲者を増やすことにつながりました。 1945年8月24日と言えば終戦からまだ10日あまりです。 人の運命とは何が幸いして何が災いとなるか、わからないものです。 多摩川ランニングコースの横に、この事故を起こした列車の車輪が川底から引き上げられ設置されています。 隣にはベンチもあります。 もしこのあたりで休憩されるなら犠牲者の冥福を祈り黙祷をされると良いでしょう。 | ||||||||
さてJR八高線鉄橋をくぐると正面にくじら運動公園が見えてきます。 なぜくじら公園という名前なんでしょう? 1961年(昭和36年)8月20日に鉄橋の下流およそ36メートルの場所からほぼ完全な形でくじらの化石が発見されました。 約160万年前にこのあたりに生息していたくじらの化石だそうです。 化石の全長は16メートル、ヒゲクジラの仲間でコククジラに近い種類ですが、現在のクジラと異なることから、「アキシマクジラ」と命名されました。 多摩川のこんな上流あたりにくじらが生息していたなんて面白いですね。 アキシマクジラの化石は国立科学博物館新宿分館に保管されています。 | ||||||||
くじら運動公園の入り口にさしかかるとこでコースは大きなS字カーブになり土手の上に上がります。 | ||||||||
土手に上がった直後の左手後方に飲料の自動販売機があります。 | ||||||||
土手の上コースも歩行者/自転車専用道です | ||
土手に上がるとすぐ右手前方に多摩川上流水再生センターが見えます。 これは東京都下水道局が管理運営する施設で家庭や工場から排泄される水をきれいに再生して多摩川や玉川上水、千川上水などに放流しています。 また館内にはミニ水族館があり無料で見学することがでます。 | ||
コース横の小径から水再生センターに入ることができます。 | ||
土手沿いには立派な桜並木があり春先には大勢の人でにぎわいます。 前方には多摩大橋が見えてきました。 | ||
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